佐渡島庸平、三枝亮介、寺田悠馬、柿内芳文、半井志央、仲山優姫……コルクを創るひとたちの言葉


はじめまして!

コルクでは、主に安野モヨコチームの一員として働いています、塩谷舞( @ciotan )と申します。

わたしはフリーランスのライターなので、いろんな会社に出入りしたり、取材したりという毎日なのですが、水曜日はいつもコルクにおります。

そうして、いろんな会社に出入りする中でも、コルクの風景はかなり異質。

だって、漫画を描くひと、ネームを確認するひと、Webサイトのローンチに向けてプログラミングをするひと、ブランド作りについて議論するひと、漫画に写植(文字入れ)をするひと、原稿を書くひと、中国語や英語で電話するひと……などなどが原宿のオフィスに集まってるんです。IT企業なの? メーカーなの??? 幅広すぎる!!

そんなコルクを構成しているみなさんのインタビューから、一部抜粋しつつご紹介したいと思います。どの記事も、面白いです!

元講談社の文芸編集者。コルク代表取締役副社長の三枝亮介

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2012年9月に講談社を退社し、その後佐渡島さんと一緒にコルクを設立した三枝さん。阿部和重さん、伊坂幸太郎さん(海外分)、山城むつみさんらとお仕事をされています。コルク創業当時の、三枝さんのインタビューの内容を一部紹介させていただきますね。

三枝:だからこそ、コルクというエージェントを通じて、システムそのものから変えていきたいんです。作家と向き合うときに、数年に一作品という単位ではなく、何十年間にわたってずっと支えていきたい。しかも、作品を生み出すところから、雑誌掲載、単行本や文庫の出版、さらに版権の運用にいたるまでトータルにお仕事をご一緒したいんですよね。

引用記事> システムを変えるには独立しかなかった(cakes)より

Twitter:@saegusacork

海外で金融の仕事をしていた、現・コルク取締役副社長の寺田悠馬

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2005年ゴールドマン・サックス証券株式会社に入社、2007年にグローバル株式投資を手がけるヘッジファンドに転身し、ロンドンと香港に勤務していた寺田悠馬さん。現代ビジネスで「クリエイティブの値段」という連載を執筆されています。そちらから一部ご紹介。

寺田:小説家や漫画家のマネージメントを行うベンチャー企業「コルク」の共同経営を始めて以来、私は、漫画家の作品が、いわゆる現代アートとして、アート市場、そして美術史のなかで評価される流れをつくりたいと考えていた。漠然とした思惑だったが、幸いにもサレル氏と巡り会い、一年にわたって氏と対話するなかで、それは夢物語ではなくなっていった。

引用記事> 漫画家・安野モヨコの原画、ホノルル美術館へ ~作品の新たな「文脈」を求めて(現代ビジネス)より
Twitter:@yumaterada

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』などを手がけた編集者・柿内芳文

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写真左が、2013年にコルクに入社した柿内芳文さん。『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』などのヒット作の担当編集者であり、現在は投資をテーマにした三田紀房さんの作品『インベスターZ』などの編集を手がけられてる柿内さんと、電通の小布施さんとの対談です。

柿内:本の制作においては、どのような「文脈付け」をするのかが編集者の仕事の比重として大きくなったと感じます。以前は才能を発掘して育てるとか、中身をどうやって面白くするかに比重が置かれがちだったけれど、それだけでは足りないんです。

引用記事> 正解のない時代を勝ち抜く武器「納得解」とは? コルク 柿内芳文×電通 小布施典孝(電通報)より

Twitter:@kakkyoshifumi

メーカーでの法務を経て、コルクでは法務、そして編集にも携わる半井志央

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頼れる法務の半井さん。京都大学法学部出身で、ロンドンでの留学経験あり。さらにこれまでの国内メーカーでの法務経験をもとに、コルクの要となる法務を整え、あたらしいひな形を作っています。こちらのインタビュー、熱量がスゴいです!

半井:その年の10月1日に弊社の副社長の三枝が、コルクを立ち上げて「作家のエージェント会社始めました」とツイートをしたんです。私はそれまで安野モヨコさんの作品は全部読んでいたり、コルクの他の漫画家さん、作家さんの作品も沢山読んではいたんですけど、それを編集した佐渡島庸平と三枝亮介たちのことは知りませんでした(笑)。でも、コルクのホームページを見てすぐにピンときました。その日のうちに「単刀直入に言います。雇ってください」という内容のメールをコルクに送ったんです。当時関西に住んでいたにもかかわらず。

引用記事> 編集者になりたかった法務部員(BIZLAW)より

また、半井さんは自らインタビューをして魅力的な会社づくりを探求する連載をもっています。
東京糸井重里事務所、ソニー、スマイルズ等のクリエイティブな企業の内面を覗ける記事が揃っています。

半井:管理部門の仕事をしていると、編集や企画の人たちの方が楽しそうだな、と感じてしまうことがあります。東京糸井重里事務所はいかがでしょうか?篠田さんはCFOとして管理部門で働いていらっしゃいますが、工夫されていることや、意識されている点はありますか?
東京糸井重里事務所 篠田:そうですね。例えば、法律や規則など、世の中のルールを理解して社内に当てはめることが管理部門の仕事だ、と考えるのをやめてみてはどうでしょう。そのルールを作った人達の動機と、それを媒介にした自分たちがコラボレーションして、自分の組織に合った形でそのルールを取り入れるのだと考えれば、管理部門の仕事もクリエイティブだと考えられませんか?

引用記事> ルールを取り入れることのクリエイティブさ(BIZLAW)より
連載記事一覧> Interview by CORK

Twitter:@shionakarai

『宇宙兄弟』担当編集者。作家とファンを繋ぐコミュニティをつくる仲山優姫

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24歳でコルクに入社。現在は漫画家の小山宙哉さん、小説家の平野啓一郎さんなどを担当し、コミュニティープロデューサーとして日々ファンとの接点も作っている仲山優姫ちゃん。仲間たちとアイデアをどんどん形にしていく行動力に脱帽です。

仲山:『モーニング』に掲載されてから単行本にする際に、小山さんは原稿の直しをされることがあるんですね。こちらとしては時間もないし、できるだけ早く原稿作業を進めてほしい思いもあるのですが、27巻最後のシーンを描き直すというんです。

宇宙の無重力空間を漂うせりかの”浮遊感”を出すために徹底的にこだわり抜くことで、このシーンのせりかをもっと人に伝えたい、感動を届けたいと小山さんは描き直していく。仕事場に行ったときに偶然その様子を見たんです。一度描き上げたせりかの姿を、もう一パターン描かれていました。このエネルギー量に触れたときに「きっとこれが一流なんだろうな」と思いました。そのエネルギー量で描かれている『宇宙兄弟』をもっと伝えられるように、これからも色々なことを企画していきたいですね。

引用記事> 『宇宙兄弟』担当編集者の描く、作品への”愛”を育むコミュニティ作りとは(SENSORS)より

Twitter:@yuhiiiidayo

クリエイターエージェント・コルクを立ち上げた、代表取締役の佐渡島庸平

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最後になりましたが、代表の佐渡島さん。検索するといろんなインタビューが出てくるのですが、インタビュアーは中竹竜二さんに“かなりの「逆境マニア」ですね(笑)”と評価されたこちらの記事を紹介します!

中竹:コルクで、「自分ごと」にする仕組みを考えているんですか。

佐渡島:1つは「独立自由」。社員が作家と懇意になって会社を作るならば、すぐに辞められる仕組みなんです。

中竹:それは、大胆ですね。利益の源泉である作家を奪われるうえに、競合が増えるわけですから。

佐渡島:競合が増えたほうがいいんです。日本に作家エージェント会社は、親族がやっている以外はコルクくらいしかありません。その状態だと、1つの産業として確立していないから、編集プロダクションと区別してもらえない。競合が増えて、僕らに編集者としての実力があれば、より高い値段がつくんです。だから、作家エージェントだらけになってほしい。実際に、今、弁護士と話して、作家エージェントのあり方というか、立ち居振る舞いというか、理想的なルールをネットに公開して、多くの人が参入できるようにしようと思っているんです。

引用記事> 未来の出版業界を牽引する佐渡島庸平氏(NextAge)より

Twitter:sadycork




以上、コルクを創るひとたちのインタビューをご紹介しました。こちらの記事、今後も新作入荷したら更新予定ですので、よければブクマしておいてくださいね。

そして編集業に偏りがちなのですが、エンジニアやデザイナーのお仕事はこちらの記事でも紹介していますので、よければぜひご覧ください!

(塩谷舞)