Web業界からコルクに転職し、カルチャーショックを受けた4つのこと


こんにちは、最近コルクにジョインしたエンジニアの池田と言います。

僕は本が好きです。

ですが、出版や作品にまつわるビジネスが変わってきており、「本を読む」ということの定義も変化していきそうな近い将来。

僕は「本が好き」というだけではなく、そうした動きに関わっていきたいし、変えていける場所だと思い、クリエイターエージェンシーのコルクに入りました。

元はWeb業界でサービス開発やインフラ構築などのエンジニアとして働いていて、コルクでもエンジニアとして様々なWebサイトの構築や、環境作りに勤しんでいます。

ですが。Web業界からコルクに入社した僕が遭遇した「カルチャーショック」が色々とあるので、ご紹介していきたいと思います。

例えばこんな感じ。

エンジニアも法務も、みんな書くことに積極的

会社のブログ記事などは、そもそも数人の広報担当者だけが書く所が多いですし、そうでなくても当番が回ってきて「しょうがないなー…」と書かされる方もいらっしゃるのではないでしょうか(僕が前職までそうだったわけではないですよ? 一般論です)。

ところがコルクではみんな書くことに積極的。このブログ記事や、コルク社長の佐渡島さんが編集長である、マンガのレビューサイト「マンガHONZ」のレビューも積極的に書きます。それも編集者だけではなく、エンジニアやデザイナーも。

さらに、法務にまつわるリーガルメディア「BIZLAW」というものを見てみると、コルクの法務・半井さんが連載を執筆中(http://www.bizlaw.jp/interview-by-cork/)。

コルクでは書くことに対して、職種は問わないようです。

このようなコルクに入社してからのカルチャーショックがいくつかあるので、今回の記事ではまとめてご紹介します。お品書きはこちらです

  1. Webの会社は社内が静か。でもコルクは…
  2. コルクの社内でも、ひときわ珍しい職種は…
  3. コルク入社後「これはいい!」と思った仕組みは…

よろしくお願いします。

口頭での会話が多く、賑やか!

Webの会社って、賑やかなイメージの所でも「意外と」静かだったりします。その理由は……チャットツールを使って会話をしているから。チャットの中では馬鹿話で盛り上がったりしているんですけどね。

コルクでもチャットツールは導入していますが、雑談含め口頭での会話がとても多い。席が離れた人に用があるときには(そちらへ向かうのでなく)大声で呼んだり、用がなくても島を飛び越えて話していたりします。まさに、こんな感じ。今日のコルク #100

オフィスでマンガ家がマンガを描いている

先ほど紹介した1コマ『今日のコルク』では、その名の通りコルクの日常を描いているのですが……実はこれ、オフィスにマンガ家の席があり、「出社」してマンガを描いているんです。そんなこと、Webの会社ではまず聞いたことがありません。羽賀翔一

担当編集とのちょっとした確認などもその席で行われたり、上で書いたように離れた席で呼び掛け合ったりしています。
今日のコルク #22

一緒にランチに行ったりと日常的に接しているので、既に普通にコルクのメンバーとして認識するようになっていますね。

追記

出社するマンガ家、羽賀翔一(@hagashoichi)さんが、自分の仕事について記事にしています!

強み・弱みを認識して組み合わせを考える

Web企業との違いというわけではないのですが、コルクに入って驚いたことが1つあるので、そちらもご紹介させてください。

コルクのメンバーはみんな「ストレングスファインダー」の診断を受けて、自分の強みを把握・周知するようにしています。

例えば僕の場合は「収集心」「回復志向」「内省」「学習欲」「公平性」が高い、というように診断結果が出ました。ちなみに「社交性」「競争性」などは低いです…。

つまり、チームの中では調査や水準の維持といった面で貢献できるけど、ビジョンを示してみんなをぐいぐい引っ張っていくといったことには向かなさそうなやつだ、ということです。

入社してすぐこの結果を全社共有するので、

「池田はリーダーシップには向かなさそう」という認識の上で、「最上志向」「ポジティブ」「コミュニケーション」がある人と組み合わせられるよう考慮されます。

マネージャー的な役割の人が個々の強みを把握して、成長を促進する…という方針の企業は増えてきているとは思いますが、コルクでは全員が、

  • 苦手なことを求めない
  • 自分が苦手なことは他の得意な人を頼る
  • 誰が何を得意としているかを把握している

というプレイスタイルになっている、ような気がします。これは、今後の組織としての成長にとても寄与するのではないかとわくわくしています。

逆に、「◯◯君はこれが足りてないからやり方を工夫したほうがいいよ!」と伝えられていることもしばしば。弱みを知って成長を促すことにも一役買っているように思います。

ストレングスファインダーの話は、書き始めると記事一つ分は必要になるのでこの辺にしますが、気になる人がいたらTwitterで@corkagencyにメンションをください!

追記

実際に、たくさんのメンションを頂くことができました。ありがとうございます!
これを受けて、先輩新入社員の佐伯さんがストレングスファインダーの記事を書いたので、もっと知りたい方はこちらもどうぞ。

苦手なことを知って、才能を引き出す組織に変える。ストレングスファインダーを全社導入してみた
向いてない仕事を任されたり、苦手な事をやれと言われた結果…… 「なんでこんな当たり前のことが出来ないんだ!?」 と言われ、落ち込む。そして、その悪循環から、なかなか抜け出せない…。

以上、僕の体験した「カルチャーショック」を挙げてみましたが、地味なところではまだまだあり、入社して3ヶ月経った今でも新鮮な日々です。

ただ、同時に「意外とWeb業界と変わらないんだな」「出版50%、Web50%だな」と感じることも多々あります。例えば……

コルクでは勉強会がよく開かれます。話題は、SNS運用からセルフマネジメント法、情報共有など様々。しかも出席率が高い。オフィスに常駐するようなメンバーのうち、いつも8割くらいが参加しています(リモートで作業している人たちは除いています)。

それに、実のところ「出版業界の人たちって、Webの話がどれくらい通じるんだろう……」という心配を抱えながら入社したのですが、普通に「UXがどうの」「IA設計がどうの」といった会話が通じるので杞憂でした。それどころか、エンジニア的観点での提案なんかも打てば響く感じで耳を傾けてもらえて、役に立てている実感が味わえます。

こんな風に、Webの人も入ってきやすい会社だなと感じています。もし興味を持ってくれたらこちらの採用サイトもオススメです。

コルクの採用
“作家の価値を最大化する”
コルクは、作家の頭のなかにある世界そのものを、
本以外の形でもパブリッシュしていきます。
作家の才能をファンが存分に楽しめるコミュニティを形成していくこと、
作家の価値を最大化することが私たちコルクのミッションです。

あ、念のためですが、ここで言っているWeb業界というのは、僕の見聞きした範囲のことなので、そこのところよろしくお願いしますね。