作品を売るためなら何でもやる!コルク・三田紀房チームの本を売るためのドブ板活動とは…?


こんにちは、はじめまして。
コルクでインターンしています、高橋といいます!
 
コルクのなんでもをお届けするこのブログ。今回は私、高橋が担当します!私はコルクに関わりだしてまだ3ヶ月の者ですが、まだまだ知らないことがたくさん。
 
そこでお世話になっている社員さんに
実際コルクと作家さんは何をしとるん?という部分を、聞いてみたいと思います。
 
具体的なこと、知ってみたいですね…?
ならば、お教えしましょう。そうしましょう。
 
コルクの中では作家さんごとにチームが編成されていて、プロジェクトを運営していくわけです。今回はある作家さんコミュニティープロデューサー(編集者プラスアルファな役職です)にスポットライトを当てて、具体的にどんなことをしているのか見ていきましょう!
 
紹介する作家さんはこちら!
バ————–ンッ!
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一度目にすると忘れない、この絵柄!
そう、あの『ドラゴン桜』や『インベスターZ』の作者・三田紀房さんです!
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(なんとジェントマルマンな雰囲気漂うお方…)
 
三田さんはコルク創業時からともにやってきた作家さんで、数多くの面白い作品を世に出してきました。現在は『インベスターZ』という作品を共に作っています。
 
『インベスターZ』は投資やビジネスをひたすら分かりやすく描いていて、投資知識ZEROだったわたくしも、今ではドハマり。全くビジネスの話なんてしてこなかったわたしですが、友達にいきなり株の話題を振ったりするようになっちゃったわけです。
 
少し説明させていただくと、主人公は天才中学生・財前くん。まさかの中学入学後すぐに先輩に怪しげな部室に連れていかれていかれまして、こう言われるんです。
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ひゃ…100億うぇんんんん?!って私も声だしましたわ。
テーマが投資という堅いイメージのものなのに、話のあらすじがキャッチーすぎるよおお。これが本当に引き込まれるんです。気になる方はこちらで試し読みができますよ☆
 
 
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それでは次に、三田紀房さんの作品の価値を最大化するために編成された三田チームについても紹介しないとですね。
複数人いる三田チームですが、今回は三田チームの司令塔である柿内芳文さんに話を聞きに行きました!柿内さんというと、びっくりするくらいの名編集さん。『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』や『嫌われる勇気』など、ヒット作の担当編集者なのです!
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「今日のコルク」(羽賀翔一さん作)より、柿内さんが主人公の回

※注:フィクションではありません

これを見てもらえば一目瞭然。
名編集者……という評判に最初は私も緊張していたのですが、全くお堅い人でなく、むしろ独特すぎるパフォーマンスをいつも披露してくれるのが柿内さんなわけです。

 
ということで、
この柿内さんにコルクの三田チームのことを詳しく聞いていきましょう!!!!
 
 
高橋: 柿内さ〜ん!
ずばりお聞きします!コルクの三田紀房チームは一体何をしているんですか?
柿内: 僕らのチームは、とにかく三田さんの作品を売るためになら、なんでもするわけだよね。
高橋: 作品を売るためにはなんでもする……というと?
柿内: 「ドブ板」の活動だね
高橋: え?
柿内: ドブ板選挙というのがあるじゃない。私たちがやっていることも、まさにドブ板。
言うなれば、「ドブ板2.0」ですよ。
 
高橋: ‥‥‥。
 
柿内さんは当たり前のようにドブ板を押して出してくるが、私にはよく意味がわからないので一応解説しておくと、ドブ板とは…路地に回って有権者の家を一軒一軒訪ね歩くような選挙活動のことらしいです。
 
 
高橋: それはつまり、…どういうことなんでしょう?
 
柿内: 色々派手なことやっても、結局一番着実にファンが増やすことができるのは地道な活動なんだよね。三田さんの作品は超超面白いだけじゃなく、タメにもなる話だから、最高のエンターテイメントを欲している人たちのもとに届けたい。それにはまず、作品を知ってもらわなければいけない。それから、好きになってもらって、広めてもらうことが大事。
 
高橋: なるほどなるほど。なんかコルクって編集業とかSNS運用とか商品作りなんかに特化してるイメージだったけど、書店営業やPRイベントの機会もすごいあるんですよねえ。
 
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そう。コルクでコミュニティープロデューサーがしている仕事には
▶︎営業
▶︎広報
▶︎編集・作品作り
▶︎商品開発
▶︎ライセンス管理
などの軸があります。
外から見るぶんには、SNS運用とかが目立っていて、今まであまり触れてこなかったリアルなドブ板営業です、が!
この機会に三田さんチームのドブ板営業を、実例を挙げてご紹介したいと思います☆

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三田チームのドブ板って…?

 
とにかく会う人会う人にインベスターZの紹介をしまくっている柿内さん。というのも、柿内さんは相手と全然関係のない話をしていても、気づかないうちにスーッとインベスターZの話をし始めていて、いつの間にか20分くらい話題をかっさらってます。(この様子は見ててほんと面白い。正に見事な話題の独占なんですよ!笑)
 
100人に1人でもいいからインベスターZを読んでもらおうという意気込みなんですね。
だって見ればわかるんだ!面白いんだって!
 
少しでもインベスターZへの興味が見えた人には、試し読みやら1巻やらをその場ですぐ渡し、「1巻見てみるわ」と言われたりなんかしたら全巻を送り、とにかく三田チームのコミュニティープロデューサーたちは日頃からガンガン三田さんやインベスターZを推してます
 
このようなドブ板な活動により、周りの人はインベスターZや三田さんに興味を持ってくれ、誰かが誰かに繋げてくれ、人との繋がりができてきます。その繋がりのおかげで、様々なコラボやイベントも生まれるんです。
二つの実例を紹介していきましょう。

三田チームのドブ板①
株の学校とのコラボで重労働する三田さん・・・?

人と繋がりに繋がった結果、株の学校ドットコムとのコラボが実現!
株の学校ドットコムは、株式投資、株式トレードについての『本質的な知識』を、教室での講義やWEBでの通信講座で学べる学校。
こちらの講師の方が『インベスターZ』の愛読者ということで、人からの紹介をしてもらったことがキッカケ。
株式投資ってあまり良いイメージを持たれていないけれど、本当は「お金のことを考えることは社会をよりよくすること」だということを知らせたい。投資をよくしていきたい。このような思いで私たちは繋がりました…!
 
『インベスターZ』は、これから株を始める方には、株投資の入門書としてうってつけの作品ということで評価していただき、コラボ企画では、クリスマスプレゼントとして
「インベスターZ」全11巻セットを株の学校のメルマガで販売することが決定!
 
それもなんと、注文全てに「ファンの直筆宛名入りサイン」を入れるという特典付き。
「金のことを考えることは社会をよりよくする」という考えを持つ株の学校さんとのコラボなら協力したい、と三田さんが仰ってくれて実現することとなったんです。
 
柿内さんは言う。
「なんで宛名を入れた方がいいかっていうと、宛名が入ってると入ってないのとでは、お客さんの驚き度と喜び度が違うんだよね。やっぱ、自分の名前書いてくれてると親近感が増すし、純粋に嬉しいんだよね。」
 
イラストまで書いてくれるからほんとに嬉しい…
なんという手厚いサービスだろうか…
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とはいえ、「株の学校」のユーザーは、日頃はマンガを購入しないビジネス層。コラボ企画もまだやったことがなかったし、50セットくらい売れるといいかな?と予測していたら…
な、な、なんと
実際の購入数は1000セット即日完売!!!
つまり、一万一千冊がたった1日で売れました!
たった1日で、どの書店よりも売れたことになります。講談社の在庫は全てなくなり、たちまち増刷する事態でした。
 
 
柿内:いやあ〜三田さん。株の学校での全巻セット発売なんですが〜…
三田:ああ。サイン書き始めないとねえ。
柿内:ええ。まあ実はですね、1000…売れたんですよ
三田:ええ!?1000!?
柿内:さすがに1000宛名付きでサインはキツい…ですよね…
三田:1000売れたかあ〜そうかあ。そうか……やるよ
 
という一言返事でまさかの1000セットもの宛名付き・イラスト入りサインを承諾した三田さん。
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週刊連載2本持っている作家さん(これは知っている人からすれば過密スケジュール)なのに、大変そうな素振りせず、それも宛名付きにとどまらずイラスト入りのサインにするという丁寧さ。
そして3ヶ月、毎日書き続けて1000セット書ききって頂きました。
目の前が曇って見えないや…(泣いている)
 
コルクスタッフもこちらの非常事態に倉庫を何回も往復したり宛名のつき合わせに奮闘したりしました。
ふう。大変だったなあ。
 
こんな地道な作業によって、ファンの心を掴むきっかけを作る。
まさにドブ板
 
 

三田チームのドブ板②
日販での講演会でもドブ板営業!?

日販…それは日本出版販売株式会社。
日本における国内最大の出版取次会社である。
 
いつも通り色んな人に『インベスターZ』を紹介している中で、日販の方と柿内さんが繋がり、三田さんの社内講演会を提案してもらえました
講演テーマは「儲からなけりゃ、仕事じゃない」。漫画家らしからぬテーマですが、もともと実業家だった三田さんならでは。社員のみなさまも興味深く聞いてくださいました。
 
普通、作家さんの講演会というと、書店でやることはあっても、取次の前ですることはないんです。今回はそれを初めて実現したわけです!
本の売り上げを伸ばすためには、売ってくださる方々の熱が必要。書店員さんだけでは足りなくて、取次さんにも力を貸していただきたいところ。書籍の流通を担う日販さんに三田さんのファンになっていただくことができれば、こんなに強い味方はないわけです。
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その公演後、サイン会を行いました。ファンイベントではないのでそこまでサイン会に時間はとってはなかったのですが、意外なことに長蛇の列
当初予定していたサイン会の時間は15分。しかし、それはいつの間にか1時間以上に延びていたそう…!
 
 
後日、日販さんでは「三田さんの神対応」というのがちらほら話題になったそうです。
その後、日販さんの方から、「三田さんのこの作品でこういうことがしたい」「インベスターZでこういう企画どうですか」という声が届き始めていて、三田さんと三田チームの誠意が伝わったよう…(ありがとうございます!)。
これから様々な企画が催されるかもしれません!乞うご期待!
 
 
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さて、今回は三田紀房チームでの事例をご紹介しました!
最初は意味のわからなかった柿内さんのドブ板の意味も、今ではなるほど納得。
作品を作るということだけではなく、地道な営業というその作品を少しでも多く売るドブ板を大事にしていかなければいけないんですね。
これからも引き続き、このような活動をしていきますので、宜しくお願いします!
 
それに加え、三田紀房公式サイトも毎日毎日更新していたり!
SNSも**Facebook**Twitter**LINEブログ**も毎日更新しています☆
三田さんの講演会はビジネスマンにとっても面白いので、気になる方はSNSをチェックしてぜひご来場ください!
 
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今回は、三田チーム・そして柿内さんのお仕事についてご紹介しました。コルクのブログでは、コルク内外の様々なプロジェクトや、デザイナーやエンジニアのお仕事のこと、他の作家さんのチームの内情も紹介していきますよ〜!
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