はじめまして。コルクでインターンをしていた吉澤馨(@kaoruava)と申します。僕は2017年5月にアカツキ・ヴァーチャルアーティスツ(AVA)という会社を設立したばかりの者です。
今日は僕がコンテンツの世界で会社を始める上で、コルクでインターンをさせてもらって学んだことや感じたことをお話しつつ、僕から見たコルクという会社の紹介もしていきたいと思います。
目次
「社長がツッコまれまくる会社コルク」
コルクには佐渡島さんという有名人社長がいます。それはもうNHKのプロフェッショナルに出るくらい有名です。
先日、僕がコルクの全社会議に参加していると(コルクはこういうところが恐ろしいほどオープンです)佐渡島さんに対してあるメンバーの方から…
「佐渡島さんは一人で色々動いて好き勝手やってしまうから、
それは株式会社佐渡島庸平を作ってそっちでやってほしい」
という提案が全社向けに出ました(笑)そしてそれに「いいぞいいぞ!」という感じで反応する他のメンバーの方達…
コルクには「社長」=「恐い存在」というのが全く無いのです。むしろ裏では「お父さん」と呼ばれていて、
「またお父さんがわけのわからないことを言い出した!」
という感じで、佐渡島さんが何か思いつきで実行したり発言したりすると、その都度メンバーの間ではワチャワチャと騒ぎになっているのです。
「毎日が劇団コルク」
コルクには「今日のコルク」というコルクの社内で起きたことを、漫画家の羽賀翔一さん(@hagashoichi)が漫画にするというコンテンツがあります。
羽賀翔一(@hagashoici)「今日のコルク」より
コルクのメンバーの方々は個性に溢れ、しかもそれがコルクで増幅している感じなので実際にオフィスにいると、漫画のような光景に出会うことが非常に多いです。
たとえば、コルクには大久保さんという濃いキャラの方がいらっしゃって…
「ねぇ~ゴリラ」
と、ある日会議中に突然言い出すのです。もちろんゴリラはそこにいません。あたりを見回すとコルク新卒の佐伯さんのTシャツにゴリラのプリントが…
大久保さんはなんと佐伯さんのTシャツのゴリラに会議での合意を求めているのです…
しかし佐伯さんも負けていません。それには動じずに平然と会議を進めます。それどころか佐伯さんは後日、ハンバーガーのイラストが前面に大きくプリントされたTシャツを着て出社してきました。
「ねぇ~バーガー」
と、またしても大久保さんがハンバーガーに話しかけます。すると…佐伯さんは突然スッと席を立ち上がって向こうの方へ歩いていってしまいました。
ミーティング中だったメンバーが驚いて佐伯さんの背中に目をやると、
謎の叫び声がTシャツの裏面にびっしりプリントされている。。。
「佐伯すげー…」
さすがの大久保さんもそれには驚いていました。(ちなみにこのときの佐伯さんは特に何も考えていないと思います)
ミーティング中だろうとなにかが始まってしまう…それがコルクなのです。
「ネットとリアルでさらけだすコルク」
ある日、僕が出社すると社内がザワザワしていました。事態がわからずに席に着くと、隣の席の方のところに別の方がやってきて…
「ねぇ今日のアレみた?」
と、ヒソヒソ話しています。聞き耳を立てるとどうやら佐渡島さんのTwitterでの発言についてらしいということがわかりました。
「どういう神経してるのかしら?」
メンバーの方達は少し怒り気味です。
作家は、僕にはできない仕事をしていると初めから分かっている。だから、引き出す役に徹することができる。社員は、僕もやろうと思えばやれる仕事をしている。だから、引き出すではなく、教えるになってしまう。社員、子供、誰といる時でも引き出すをできるようになりたい。
? 佐渡島 庸平(コルク代表) (@sadycork) 2017年5月23日
それは佐渡島さんがその日の朝のTwitterで「社員の才能を引き出せない」という旨のツイートをしていたことによるものでした。そして社内はモヤモヤとした雰囲気のまま数日後の全社会議に…
すると、佐渡島さんがその場で突然、
「えーみんな僕のTwitterについて勘違いしているから、ここで説明したいと思う」
と発表をし始めたのです。「えー…」とザワつくコルクメンバー。しかし佐渡島さんは淡々と説明をしていきます。
「…ということだったのです」
佐渡島さんは自信ありげに解説を終えました。しかしメンバーからは思わず、
「…そういうことじゃないんだよ」
という声が漏れていました(笑)
コルクはTwitterをはじめネットの世界でもメンバ
ー自らのことをさらけ出すことを推奨しています。この事件も佐渡島さんがネットで想いをありのままにさらけ出したことから発生しました。
でも僕はこの件はとても良いことに感じました。なぜなら人はリアルだけでは本音を話しにくいからです。ネットがあれば本音を少し出しやすくなるのは現代ならではでしょう。そうやって相互の理解が進めば仕事はもっと楽しくなるはずです。
以上が、僕がコルクを通して学んだ新しい会社の形です。
コルクが他の会社と明確に違うのは、メンバーの思ったことがネットやリアルの場できちんと噴出しているというところです。(もちろんまだ出しきれていないこともたくさんあるかと思いますが、それでもかなり出ている方だと思います)
そしてまるで演劇のようにお父さんが「えいっ!」と方針を決めても「ちがーう!」とツッコむお母さんや子ども達がいて、見ていて楽しくて応援したくなる劇団のような会社です。
会社というと経営者と社員の間に距離があって、何だか話しかけにくいというようなケースも多いです。でもコルクのような会社を見ているとそんな形じゃなくても会社として存在しているし、その方がお互いに大変かもしれないけど楽しそうです。
僕もこれから会社をつくる上でコルクのような会社文化を育てていきたいと心から思えるインターンになりました。(けど実際は大変なんだろうなぁきっと…笑)
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https://recruit.corkagency.com/