はじめまして。コルクでマーケティングや電子書籍関連の仕事を担当している小西(@konishi36)です。
僕はこれまで、PR会社(PRプランナー)、大学院(webサービス開発)、IT企業(マーケティング)を経てコルクに入社し、現在はマーケティングチームと360°展開チームという2つのチームに所属しています。
(マーケティングチームはわかるけど、360°展開チームって??)
…そんな心の声が聞こえてきた気がしたので、
今回の記事では、360°展開チームの仕事について、ご紹介します。
「360°展開チームってどんな役割を持ったチームなの?」「具体的にどんなことをやっているの?」という方、ぜひご覧ください。(絶賛採用募集中です!)
目次
360°展開チームとは
360°展開チームは、「作家が生み出した作品の世界観を、物販や電子書籍など多様なアウトプットとして展開する」ということをミッションに掲げています。
具体的に担っているのが「物販」や「コンテンツ展開」といった形での作品の展開と、展開に際して利用規約などのルールを決める「法務」の役割。(法務の仕事については担当・半井さんブログもご覧ください。)
「物販」については、先日のブログでも発表したファンの方が宇宙兄弟グッズをつくって販売できる『メルカリ』×『宇宙兄弟』の取り組みや、
『宇宙兄弟』23巻に出てくる、“気持ちがピシッとする” 絵名の惑星ヘアピンの商品化、
中川政七商店さん・博古堂さんとコラボした、鎌倉彫で作った『オチビサン』花の豆皿など、
ファンの方々が日々の生活の中で愛用でき、作品の世界観に触れられるような商品づくりに日々取り組んでおりますが・・
「作品のコンテンツ展開」でも同様に、作品の世界観に触れていただくための様々な取り組みを他チームと連携しながら行っていますので、いくつか、紹介します!
『マチネの終わりに』の多面的なコンテンツ展開
はじめに紹介するのが、『マチネの終わりに』でのコンテンツ展開です。『マチネの終わりに』は、2016年4月に発売した芥川賞作家・平野啓一郎による大人の恋愛小説。
あらすじ
天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。芥川賞作家が描く、恋の仕方を忘れた大人たちに贈る恋愛小説。
『マチネの終わりに』特設サイト
“この作品の持つ「美しさ」を多くの方に届けたい”との思いから、紙書籍・電子書籍に加えて、様々な展開を行っています。
そのひとつが、渋谷ヒカリエで行った『マチネの終わりに』作品展。
毎日新聞での連載時に掲載されていた石井正信氏による挿絵を繋いだ(全307枚!)1枚の巨大な絵や、note上で作品とコラボレーションした現代作家10人による作品の展示を行いました。
また、昨年の10月には、作品の中に登場する曲を集めたタイアップCDを発売しました。演奏は、『マチネの終わりに』に構想段階から関わっている世界的ギタリストの福田進一氏によるもの。
こちらのCDには、作中に登場する物語のキーとなる架空の名曲『幸福の通貨』も収録されており、作品の世界を「聴いて」楽しめる一枚となっています。物語の進行に合わせてCDをかけ、作品の世界に深く浸る楽しみかたもおすすめです。
安野モヨコ『シュガシュガルーン』フルカラー復刻連載プロジェクト
次に紹介するのが、安野モヨコによる『シュガシュガルーン』のフルカラー復刻連載の取り組み。
『シュガシュガルーン』は2003年から2007年まで「なかよし」に連載されていたマジカル・ラブ・ファンタジー漫画。「シュガルン」の略称で、現在に至るまで老若男女問わず多くのファンの方々に愛されています。
僕もコルクに入社してからシュガルンを読んですぐに作品の世界にひきこまれ、前向きなエネルギーを作品からたくさんもらいました。
そんな「シュガルン」を通じて、 当時読んでいた方に、新しい感動を届けたい。そして、まだ作品を読んだことのない方にも、作品の魅力を届けたい。
そのような思いから2015年の終わりに『シュガシュガルーン』の公式サイトを立ち上げ、作品をフルカラー化のうえ、復刻連載する取り組みを開始しました。
モノクロで連載していた作品を、月に1話ずつ、フルカラーにして、サイト上で公開しています。
また、連載の楽しみをもっと深めるため、サイト外でもメールマガジンやSNSを通じた取り組みも行っています。
そのひとつが、安野モヨコファンメルマガにて届く「合言葉」。
毎月更新されるエピソードを最後まで読むには、メルマガで届く、シュガルンにまつわる「合言葉」を入力する必要があります。
サイト上で合言葉を入力して、フルカラーのエピソードが最後まで読めるようになるのは、まるで魔法を使っているような、そんなちょっと楽しい気持ちになってもらいたいという思いを込めています。
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また、Twitterではシュガルンキャラの誕生日に安野さんによる描き下ろしイラストの公開や、壁紙プレゼントを行っているほか、シュガルンの世界観を日常のコミュニケーションで楽しんでもらえるよう、LINEスタンプやiMessageステッカーも販売しています。
このように、作品が持つ世界観をより広く、深く、ファンの方に届けることができるよう、チーム一丸となり作品の展開を進めています。
作家のため、ファンのため、何ができるかを自由な発想で考え、様々なアウトプットの作品展開を行うこと。それが360°展開チームの仕事です。
チームの役割は平たくいうと作品の「プロモーション」に近いものがありますが、コルクでは、できた作品をプロモーションするという分業の考えでなく、作家が作品を作るのと同じ目線に立って、商品づくりやコンテンツ展開を行うところが特徴的だと思います。
そして、それができるのは、僕たちが作家と日々接しており、作家担当以外のメンバーにもその考えが共有されているからだと思います。(まだまだ努力しなければならないところもたくさんありますが。)
毎回ゼロからやるべきことを考え、ひとつひとつ自分たちで動かしていくので、トラブルも多々起きとても大変です。
それでも、編集、マーケティング、PRなどと手法を問わず、「作品にとって必要なことをフラットに考え行う」という現在のチーム環境は、本質的なコミュニケーションを作ることに集中でき、個人的にもとてもやりがいがあります。
今後も、皆さまの心に届くような取り組みを、どんどん行っていきたいと思います。
*コルクは、現在、5つの職種にて中途採用募集中!具体的な職種内容などは、以下採用サイト、ブログ記事をご覧ください。
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“心に届ける”
コルクの行動指針
さらけだす — さらけだすと、心に届く。
やりすぎる — やりすぎると心の奥深くに届く。
まきこむ — まきこむと、多くの人の心の奥深くに届く。
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