SNS時代に疲れてしまう、すべての人へ。はあちゅうが語るSNSを楽しむ流儀とは。


こんにちは!!!
コルクのたった1人の新卒、佐伯(@boogie_go)です!

…突然ですが、みなさん、SNSやってますかー!?
絶対やってますよね?この記事にたどり着いてますもんね!!

コルクではSNSに力を入れていこう、という計画があります。でも、SNSはルールがあるわけでもないですし、使い方は人それぞれです。

だからこそ、様々な方向性でSNSを使いこなしている方をゲストにお呼びして勉強会を実施しているのですが…

今回の勉強会ゲストは、言わずと知れた、ネットの荒波を華麗に泳いでいる、ブロガー・作家のはあちゅうさん。

はあちゅうさん

勉強会の中で、質問を重ねていったところ、SNSを運用していく上で大事な、5つの流儀が聞けました。はあちゅうさんのSNSの使い方の根底には、どんな考え方があるんでしょうか。

目次は、こちら!

~目次~

  1. ツイッターは楽しみながら、試行錯誤する。
  2. WEBサービスは、とりあえず全部やってみる。
  3. 位置情報活用で、インスタグラムはもっと面白くなる。
  4. スキマ時間でやるのが、SNSが続くコツ。
  5. 楽しく使うのが、最上級のテクニック。

それでは、「はあちゅう流・SNSの流儀」に、迫ります!

1.ツイッターは楽しみながら、試行錯誤する。

まずTwitterをいつから始めて、そしていつ頃から本格的に使い始めたんですか?

ha-chu-iconはあちゅう:はじめて登録したのは、世界一周しているときなので、2008年くらいなんですね。会社員になった、2009年の春くらいから、ブログ更新告知以外にもつぶやき始めた気がします。

2009年のはあちゅうさん(当時22歳)のツイート。まだブログの紹介がメインだったそうです。

フォロワーが増えだしたきっかけは、何だったんですか?

はあちゅう:2009年に電通に入社した後は、電通のさとなおさん(@satonao310)のツイートを参考にしながら使っていたら、広告系の人がフォローし始めてくれて、数ヶ月で3000人くらいまでいきました。その後、フォロワーが5000人になってからはすごく伸びやすくなりました。

かなり早い時期から、フォロワーが多かったんですね。はあちゅうさんといえば、「スポンサーをつけて世界一周する女子大生ブロガー」として当時から知名度が高かったと思うのですが、やっぱりそこも大きく影響しますよね。

はあちゅう:それもあったかもしれませんが、私の周りはTwitterに興味がある人が多かったので、周りが始めるのが早かったんですよ。だから、フォロワーが比較的に早く、多く、増えたんだと思います。

もう8年間もTwitterを使い続けている中で見出した、心得のようなものってありますか?

はあちゅう: 私は、SNSのコツは試行錯誤の数だと思っています。同じツールでも、時間が経つとともに、SNSの世界観は変わります。Twitterは、昔はIT色が強かったけど、今は多種多様な人がいる場所になってきている。時代とともに、同じツールでも、世界観や雰囲気が変わっていくので、それにあわせて早い段階から試行錯誤していくのがいいと思っています。

Twitterが変わってきているから、振る舞い方を変えてみたのですか?

はあちゅう:最初は、身内のやりとりで使っていたんですね。そんな時にさとなおさんが言っていたのは、「1000人フォローしたところから、見える世界が変わる」ということ。

だいたい、自分の電話帳に入っている人って多くても300~400人じゃないですか。昔のガラケーの電話帳で、最大人数は600人くらいだったと思うんですけど……。それを超える数となると、普段知り合うことのない人たち、会うことのない人たちが混じってくる。「1000人もフォローすると、目の前の広がる世界が変わる。それが面白い」とおっしゃっていて。(「ツイッターは1000人フォローしよう」)

それまではあんまりフォローを増やしたくなかったんですよ。でも、その言葉を知ったときに、「あ、フォロー増やしてみよう」と思って、「会いたい人」とか「気になる人」をどんどんフォローするようになっていったんですね。そうすると、身内の使い方だけじゃなくて、「この人はこういう使い方してるんだ」って勉強になったり。

同じTwitterでも、違う使い方が見えてきた、と。

はあちゅう:フォロワーが多い人は、一人ひとり、なぜ注目を集めているのか……という理由が違うんですよ。ルールが決まっているわけじゃなくて、その人のキャラクターにあわせた使い方をしていると、自然と、その使い方に合ったフォロワーがついてくれるんだよな、ということが分かりました。

だから、誰にでも通じる正解はないんですけど、私は「私が楽める使い方をして、それでついてきてくれる人を大事にしよう」と思っています。私は、宣伝ツイートが多かったり、RTも多かったりして、それだとフォローを外されることもあるんですね。でも、その楽しみ方についてきてくれる人だけ、フォローしてくれればいいと思っています。

「フォロワーが増えるから」という理由でツイート内容を選択するよりも、趣味の延長で自由に使って、自分のライフスタイルにあわせた使い方で、一番最適なものを選択する。自分が一番楽しめるように、試行錯誤するのがいいんじゃないかな、と思いますね。

2.WEBサービスは、とりあえず全部やってみる。

WEBサービスって、何をやるか・やらないかを見つけるのが難しいような気もするんですが…はあちゅうさんは、どう選択していますか?

はあちゅう:私の意見としては、「とりあえず全部やってみる」ですね。全部やって、「これは私に向いてる」と思ったものは続ける。Twitterがなくなる可能性もあるし、Vineはこの間終わっちゃったし、何が終わるかわからないんですよ。だから私、FacebookやInstagramやnoteはもちろん、Tumblrも、YouTubeも、Snapchatも、その他様々なサービスのアカウントをかなり持ってます。

イベントをやっていても、「YouTubeから知りました!」とか「Instagramから知りました!」とか、色んなサービスから知ってくれている人が来てくださるんですよ。やっぱりリアルで実感すると、色んなアカウントを作っておいて良かったと思いますね。

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はあちゅう:とりあえず全部やってみて、今流行ってるものと、自分に合うものだけ残してますね。Tumblrアカウントは、誰にもみられてないですけど延々と更新してたりとか、Instagramも、たくさんサブアカウントも持って研究してます。

へえ?! Instagramは、どういう風に研究しているんですか?

はあちゅう:実は韓国やタイのほうが、Instagram文化が日本より根付いているんですよね。だから試しに韓国語のタグをつけてみたりとか、本アカウントの他に広報用のアカウントを持っていたりとか、色々ですね。

すごい。では今、やり始めてみた方がいいサービスはありますか?

はあちゅう:LINEブログですかね。私、ブログは、本当かなりのサービス使ったことあると思うんですけど、今はLINEブログを使ってみています。

<http://lineblog.me/ha_chu/>

LINEブログは、「タグでつながる」っていう新しい文化をつくっているので、個人で使ってみて体感した方がいいと思いますよ。LINEブログの今の仕様は、若い人たちに向けて発信していく、ということの表れだと思ったので、自分も今までの使い方に縛られずにこれからも使っていきたいですね。

3.位置情報活用で、インスタグラムはもっと面白くなる。

はあちゅう:逆に、コルクの方は、TwitterとFacebookとnoteはされているようですが、Instagramは、されていないですか?

はい、アクティブに使っているスタッフは、ほとんどいませんかね……。

はあちゅう:それはもったいないですね。今、一番楽しいのは、Instagramですよ。私は、もうタイムラインの写真が面白くてしょうがないんです。

去年から、『週末野心手帳』っていう手帳をプロデュースしているのですが、Instagramは、手帳ともすごく相性がいいなって思います。「#手帳会議」「#手帳ゆる友」「#手帳好きと繋がりたい」なんかの手帳に関連するタグをみると、色んな手帳の中身とかが見れるんですよ。そういうのがすごい面白くて。

chumoeさん(@chu_moe)が投稿した写真

はあちゅうさんとしては、人気の写真を分析していくことが、面白いのでしょうか?

はあちゅう:この人どうして人気があるんだろうって分析したり、ウケる写真を分析するのも楽しいです。でも、ただ単純にタイムラインを見るのも好きですね。

Instagramって、タレントやクリエイターが強いですよね。だから、海外のDIYのサイトのアカウントとか、海外のリアリティーショーで有名になったローレン・コンラッドさん(@laurenconrad_com)のアカウントとか、人種や言葉も超えて、全く違う世界に住んでいる人たちを、サブアカウントを駆使して、すごく見てます。

投稿する際のハッシュタグは、結構考えるんですか?

はあちゅう:たとえば「#手帳」ってハッシュタグを検索すると、ほかの人気のタグが出てくるので、その中から人気順に投稿に入れてますね。あとは、「手帳」を韓国語に変換してハッシュタグにいれたりとか。日本って、いいねとかフォローのハードルが高いんですけど、海外の人の方が、ユーザーの属性にとらわれずにいいねやフォローしてくれやすい気がしています。

Instagramは、海外の人に見てもらうきっかけになりやすいですね。

はあちゅう:そうですね。私も結構海外の人をフォローしてますね。Twitterだと外国語の文字がばーっと出ちゃいますけど、Instagramだとビジュアルがメインなので。あとは、“ジオタグ”とかが面白いですね。

“ジオタグ”ってなんですか?

はあちゅう:位置情報のことですね。Instagram内だと、場所やお店に紐付いたハッシュタグみたいな感覚です。

「今いる飲食店で、みんなは何をオーダーしてるんだろう?」とか、「ここの名物はこれか!」っていうのを、最近はジオタグ経由でチェックしています。

食べログは何点の店かっていうのはすぐ分かるんですけど、レビューを読み込まないと、何が名物か分からないですよね。ジオタグだと、場所を入れたら、投稿画像で何が多く注文されているか一覧でパッと出るので、人気メニューがすぐに分かるんです。

今はジオタグ経由で注文する人も増えてるんですかね。

はあちゅう:女子高生とか女子大生とかは、そういう使い方になってきていると思いますけどね。私はとにかく調べたい欲が強いので、ジオタグでストーキング欲が満たされるというか。(笑)たぶん私、人の行動とか日記を見るのが、すごく好きなんですよね。

なるほど、ストーキング欲…(笑)。はあちゅうさんは、Instagram使いが上手ですね。

はあちゅう:どのSNSもそうですが、Instagramにも、説明書はありません。でも独自ルールみたいなものが多いから、使い方をよく知っていないと、楽しみきれないと思うんですよね。勉強するには、Instagramをよく知ってる人をランチに誘って情報交換とかすると良いと思います。

使いこなしている人だと、「これさっき撮ったのにどうやって一瞬でオシャレに加工してアップしたの?」ってぐらいのプロもいて。私は、読者モデルの子やインスタグラマーの子とランチしながら、「どんな投稿してる?」「最近はどんな加工アプリがいい?」とかを聞きまくっています。村上萌ちゃん(@moemurakami_)にも、いつも使ってるアプリのことなんかを聞いてますね。

すごい情報収集力ですね。

はあちゅう:詳しい人がいると、全然違いますね。あと、やっぱり世代によって使い方が全然違って、今って普通の大学生が一番Instagramに強いと思います。影響力をもっている大学生のウケている投稿とかも、見ていますね。

研究熱心ですね…!Instagramも、LINEブログも、noteもやっているじゃないですか。はあちゅうさんの時間の使い方は、毎日どんな感じなんですか?

はあちゅう:noteは、「月刊はあちゅう」を、1日1記事、週末1記事っていうペースで更新しているんですが、今日の時点で、10日後くらいまで予約投稿は終わっています。

そうなんですね!毎日投稿しているものだと思ってました。

はあちゅう:毎日投稿しているように見えるかもしれないですが、予約投稿しているんです。通勤時間にみんなに読んでもらえるように、朝6時に公開されるように予約しています。午前中空いてる日に、ばーっとエッセイをまとめ書いちゃっているので、毎日何時間っていうのは、言いにくいですね。

私は朝起きた瞬間にSNSを見るんですけど……それは「仕事としてやるぞ!」っていうよりは、半分遊びだし、厳密にこれくらいSNSに時間を割いてる、とは言えないですね。

SNS同士の使い分けは、どうしてるんですか?

はあちゅう:自分の「楽しい感覚」を常に更新していってますね。たとえば、最近サブアカウントの更新にハマっていて。Twitterでは、「はあちゅう」「はあちゅう(裏)」「はあちゅうnotePRアカウント」3つ持っているんですね。今までは、はあちゅう(裏)は完全にbotだったんですよ。過去にファボ数が多かったツイートをbotでツイートして、それをフォローしてくれた人に、たまに宣伝を流す、っていう使い方だったんですけど、最近(裏)で言いやすいこととかも、ツイートしだしてます。

はあちゅう:あと、Instagramの別のアカウントをつくってみたら意外と楽しくて。

Instagramの別アカウントは、やっぱり景色が変わりますか?

はあちゅう:フォローしている人が違うから、普段と見える景色が違うので、楽しいですね。服を着替えるように、アカウントを着替えてます。Instagramの本アカウントでは、友達ばかりフォローしているんですけど、別のアカウントでは海外セレブリティばかりフォローして、セレブのインスタの使い方やトレンドをチェックしています。

4.スキマ時間でやるのが、SNSが続くコツ。

お話を聞いてると、はあちゅうさんが、本当にSNSが好きなのが伝わってきます。でも「がんばろう!」と思って始めると、疲れてしまったり、続かなさそうです……。

はあちゅう:私は多くのSNSを色々使っているんですけど、無理をしないように、というのを意識しています。すべて「作品」を出すぞ、って考えてたら、できないと思うんですよ。

Instagramは食べ物と会った人の記録だし、Twitterは思ったことのダダ漏れで、ブログは言ったことと食べたものの記録なんです。「グルメレポート」とかかっちりやろうとすると、続かないと思います。私がSNSを使う上での一番の優先事項は、「スキマ時間でできる」こと。気晴らしで使う、っていう感じですね。

そのSNSの色分けができているのが、重要みたいですね。これどのSNSに投稿しようかな、と悩む時間がないわけですもんね。

はあちゅう:悩まないですね。SNSごとにいる人が違うのが分かっているので。例えるなら、Twitterは、芸能誌や大衆誌、Instagramは女性誌、Facebookは同人誌なんですよ。Facebookは、その人のことを知っていれば面白いから、身内の写真でもいいんですよ。フェイスブックって、投稿するとき、「こういうコメントがもらえるかもなー」ってある程度コメント欄が浮かぶじゃないですか。そういう世界観の違いは、使っていると分かるので、「このネタはこっち、このネタはあっち」と悩まず投稿できます。

でもそれって、やり込んでないと、難しいですよね。とくに会社で取り組むとなると……。

はあちゅう:はい。SNSは、使い込んでみないとその楽しさが分からないです。あと、人は熱狂的にプレゼンされたら動くので、熱狂的なSNSマニアを会社に1人いれるといいと思います。

なるほど。ちょっとお聞きしたいのですが……SNSが上手な人って、個人では思い当たるんですが、チームで上手くやれているところって、ご存知ですか?

はあちゅう:チームでなら、「北欧暮らしの道具店」さんですね。SNSを通して、ファンにしていく仕組みがあるな、と思います。私も、いつのまにかファンになっていました。

たしかに、Instagramも世界観ありますよね。

<北欧暮らしの道具店のInstagramアカウント>
https://www.instagram.com/hokuoh_kurashi/?hl=ja

Instagramって、世界観を作り込みやすいんです。TwitterとFacebookって、誰かの投稿に紛れちゃうんですけど、Instagramとnoteだと、紛れずに、「自分はこういう人間です」と、出しやすい。

そうですね、はあちゅうさんの話を聞いて、Instagramが楽しそうだな…と思えてきたので、今日からアクティブに使ってみます。

はあちゅう:ぜひぜひ!

5.楽しく使うのが最上級のテクニック。

フォロワーが増えてはじめて見える景色って、ありますか?

はあちゅう:たとえば1万人以上のフォロワーになると、今までいいね!されてた投稿に対して、罵詈雑言が来はじめます(笑)。そこまではTwitterは、絶対楽しいはずなんですよ。1万人の壁を超えたら、それまでとは違う対応力が求められるようになります。

そんな壁があるんですね…!はあちゅうさんのSNSごとの捉え方をお聞きしてきたのですが、SNS自体に対して、どう思っているんですか?

はあちゅう:私、18歳まで、内向的でずっと日記を書いていたんです。書くことは昔から好きだったんですけど、書いてるものや、考えていることを、誰かに認められたいって、評価されたいっていう気持ちがすごく強かったんです。

いまは、ブログを書けば、誰かに見てもらえるし、TwitterですごくRTしてもらえる。自分の中でモヤモヤした感情を、溜めなくていい世の中になってきて、生きやすいなと思います。学生時代から、今までのことは『半径5メートルの野望』という本にまとめて書いてあるので、もし気になった方がいたら、読んでみて頂けると嬉しいです。

ずっと求めていたものが、SNSによって得られているんですね。最後に質問です。はあちゅうさん、とても努力家だな……と思ったのですが、昔からそういう性格だったのでしょうか?

はあちゅう:うーん、むしろ私、努力を年々しなくなっているって思っています。ストレスがどんどん無くなって、日常も仕事もどちらも良い作用があって、SNSも、戦略とか考えてなくて、「自分はどうやったら楽しく生きられるだろうか」っていう1点を考えて過ごしていますし。だから、SNSも、努力だ!と力むのではなく、無理せず、続けていってますね。SNSは、楽しく使うことが、最上級のテクニックだと思います。


はあちゅうさんが勉強会で語ってくれた、SNSをやる上での秘訣は、どれも、シンプルだけど、じつは、徹底してやりきっている人は多くないのではないでしょうか。
ちなみに、このブログを書いた佐伯(@boogie_go)は、それまで生活を振り返るだけの、変に真面目な内容ばかり投稿していたnoteを、「楽しんで続けられるよう、好きなもののことを書こう!」と振り切って、漫画や映画、自分の恋愛など書き出したら、読んでくれる方が目に見えて増えました!
https://note.mu/hidetake
こんなにもタメになるSNSを楽しみ方を話していただき、かつ記事にさせていただけて、本当に懐が広い…はあちゅうさん、ありがとうございました!!