「自らの感覚を磨くために、好奇心に忠実であれ!」柿内芳文に訊く、編集者としての心得。


はじめまして!コルクの渡辺(@takeru1991)です。

『ドラゴン桜』『インベスターZ』などの作者・三田紀房の公式サイトSNSを運営しています。 今日は三田紀房チームのボスであるコミュニティプロデューサー・柿内(@kakkyoshifumi)について紹介させてください。
柿内さんは164万部のミリオンセラー 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』や、現在ドラマ化していてシリーズ発行部数400万部を誇る 『嫌われる勇気』など数多くのヒット作を生み出した編集者です。

普段、僕は同じチームの部下として色々と教えてもらいながら働いていますが、柿内さんの少し変わった行動を目にするにつけ「この少し変わったところが、ヒット作として世に才能を届けていることと関係しているんじゃないか。」思うようになりました。

そんな柿内さんの「少し変わった」ところを、羽賀さん(@hagashoichi)の漫画『今日のコルク』から紹介します。

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朝起きるために、目覚まし時計を複数個かける人は今までもみたことがありましたが、ペット用品店から目覚ましアイテムを見つけた人を僕は他には知りません。

自らの思いにストイックなまでに忠実である柿内さん。社内からも、変わったエピソードがたくさん出てきます。

 

「お坊さんが被るような笠をかぶったら集中できるんじゃないかって考えて、笠を被って仕事していた」

「毎日ひとつ新しいことをするというマイルールを自分に課し、最終的にやることがなくなって、当時住んでいた新大久保駅から自宅までムーンウォークで帰ったらしい。」

 

……普通の人であれば疑わしいような話ばかりですが、柿内さんのことなら、本当でしょう。

いかにして、才能に気づけるようになるのか

 

おかしな面がありながらも、数多くのヒット作を生んで来た柿内さん。どんな編集論を持っているのか直接聞いてみたところ、いくつかのキーワードがでて来ました。

「才能とは平均的なところにはなく、狂気からしか生まれない。才能と狂気は紙一重の関係だ」

「編集者としての感覚を研ぎ澄ませるには、自分の好奇心に耳をすませ、それを満たすこと」

 

…これだけではわかりづらいと思うのでインタビューの模様を少しだけ。

 

渡辺:「作家と出会い、一緒に本づくりを始める」ということは編集者としての大きな役割のひとつだと思いますが、「才能ある作家」はどうやって探すのでしょうか。

柿内:他者の期待を満たすのではなく、自分の好奇心を満たせ!それに尽きるかな。

渡辺:・・・というと?

柿内:編集者として才能と出会うためには、感性を研ぎ澄ませなければならない。編集者が平均的なふつうの感覚しか持っていないと、才能と出会ってもダメな狂気にしか見えないんだよ。

渡辺:・・・狂気。

柿内:狂気には2つ種類があって、ひとつは、ダメな狂気。ふたつめは才能を感じさせる狂気。でも、そのほとんどはダメな狂気であることが多い。どんな編集者であっても、トレーニングしないと、どんどん感性が鈍って、感覚が平均的になってしまうんだよね。

渡辺:自分の好奇心に敏感になることで、自身の感性を磨く。ではトレーニングとは実際にはどういうことですか?

柿内:わかりやすい例で、電車で説明しよう。たまたま渡辺くんが優先席に座っていたとするよね。目の前に足の不自由な高齢者が立っていたらどうする?

渡辺:そりゃあ、席を譲ると思います。

柿内:それって本当に君は、譲りたくて席を譲ってる?

渡辺:うーん……そう問い詰められると……もしかしたら“優先席に座っていたから”かもしれません。

柿内:多くの人がそうなんだよ。純粋な自分の欲求ではなくて、周囲の視線や他者の期待に無意識のうちに応えようとして、反射的にやってしまうんだよね。

席を譲るのはその瞬間だけ、たった1回だけだと思うかもしれないけど、何年何十年という時間を自分の思考をいれないで社会的な反射で積み重ねてしまったら、自分の純粋な気持ちに気づけなくなる。

 

徐々に自分の感性が鈍くなり、平均的なものになってしまうんだ。

 

自分は本当はどう思っているのか?自分の感情をまず丁寧に観察することが感性を磨く上で欠かせないんだよ。

リスクを負ってでも、好奇心を優先しろ!!

 

「リスクを負ってでも、自分の好奇心を優先しないと、感性が鈍ってこの仕事で食っていけない。だから、エゴイストでなければならない」と語る柿内さん。

現在担当している『インベスターZ』で、「金(きん)を持てばモテる!」というスト―リーがあったのですが、本当にモテるのか好奇心を抑えきれず、自腹で金500gを購入したことがありました。

この一連の流れを三田紀房公式サイトで紹介したのですが、元々「金(きん)を盗られるリスクあるから、おれの顔絶対載せないで!」と言っており「これはしっかりと上司のプライバシーを守らねば!」と思った矢先。


 

……金を見せたすぎて自分でツイートしてる!!!

 

更には、周辺取材をしていく中、打ち合わせや会議の際わざわざ手帳に入れた金を取り出すようなこともありました。

金を盗まれるリスクよりも「人が金(きん)を見たときの表情を見たい」という好奇心が勝ったようです。

 

いかがですか? 感性が研ぎ澄まされたあなたなら、きっと編集者・柿内芳文の狂気から才能を感じ取った……はず!
(ちなみにコルク社員は半分笑って、半分はけっこうマジで引いてました)

 

柿内:ま、記事のインタビューはこのへんでいいよね。

渡辺:はい!もう十分です。

柿内:そういえば、この話をするなら鍋二郎をしないと、説明が足りないかもしれない。今度会社で鍋二郎をしないといけないな。ちょっと手伝ってくれる?

 

渡辺:……はいっ!?

鍋二郎とは:言わずと知れたスタミナ系ラーメン、ラーメン二郎のお店に鍋を持参すれば二郎ラーメンを入れてもらえるという、知る人ぞ知る制度。対応してくれる店舗とそうでない店舗がある。

 

鍋二郎をするためだけに、わざわざポケットマネーで鍋を購入したという柿内さん。(本当は合羽橋で大きな鍋を買いたかったが時間が取れずAmazonで買える最大サイズの鍋を購入したらしい)

 

こちらが、社内での「鍋二郎」の様子です…!!

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柿内さんの狂気に巻き込まれたコルクのスタッフ一同ですが、楽しそうです。

週に1回は『ラーメン二郎』の話をしているんじゃないかと思うほど、二郎への偏愛ぶりをみせている柿内さん。
二郎への愛が溢れすぎて、気づけば僕たちが2、30分二郎の話を聞くハメになったことなど1度や2度どころではありません(被害者多数?)

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輝かしいスープとともに、社内に強烈に広がっていくニンニク臭……。
たっぷりと鍋にはいった二郎ラーメンはオフィスにいるスタッフ全員におすそ分け。これはまさに編集者としてのプレゼン!!

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渡辺 二郎って何がそんなに良いんですかね。

柿内 過剰さだよ。二郎には狂気とも言える過剰さがある。そこにみんな惹きつけられる!才能は狂気の中にしか宿らないんだよ

このあと、鍋二郎が放つにんにく臭がオフィス中に蔓延し、柿内さんが周囲から大ブーイングをくらったのは言うまでもありません!!

 


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