心から楽しんでもらうためのイベントに『完璧さ』はいらない!?コルク流・イベント企画&運営のコツを教えます!!


こんにちは!コルクのスタッフ、とおちゃん(@sputnik_ay)です。

「わ?!会社でいきなり大きなイベントを任されちゃった!!」
というせっかくのチャンスがきたら、頑張って成功させたいですよね!

「あれもしたい!」「これもやったら楽しそう!」
とたくさん楽しんでもらえるようなコンテンツを準備して詰め込んで、それに沿って台本を作って、会場押さえて…
でも実際にイベントをやってみるとあれ?

来てくれた人の反応が、思っていたものとは違うな…

もしかしたらそんな時は、来てくれた方が何かの“消化不良”感を抱いているのかもしれません。
イベントがスムーズに進行できたとしても、それじゃあちょっと悲しいですよね。

コルクでも、作家・作品問わず、様々なイベントを開催してきました。
その根底にあるのは、「ファンの方に楽しんでほしい!」という想いです。
私たちも最初は、どうしたら「みんなに楽しんでもらえるイベント」ができるのか分かりませんでした。
「楽しんでほしいという想い」で開催したイベントが終わった後、来てくださった方の顔をみると反応がイマイチだったこともありました……。

イベントを繰り返していくうちに、「もしかしたら、私たちが用意したイベントは、ファンの方が期待しているものと違うのかもしれない」と思い始めました。
主催者が頑張りすぎた結果、「楽しんでもらえるイベント」とは別の方向に進んでしまっていたのだと思います。
つまり、主催者視点の「楽しい(だろう)」イベントに、いつのまにか視点がすり替わってしまっていました。

じゃあ、実際に”いいイベント”を運営するにはどうすればいいんだろう…?

私たちが目指しているイベントは、好きな作家・作品を通して、新しいファンと知り合えて、一緒にたくさん語り合えるような“心から楽しんでもらえる場”。
そして同時に分かったのは、その様な場を作るためには「運営が完璧に仕上げる」ことが時には不正解である、ということでした。

参加してもらう人たちに、楽しんでもらえるように頑張る。
そのために、時間とコミュニケーションをしっかりと設計する。

そこに力を入れるようになった時、スタッフとファンに一体感が生まれて、結果本当の意味で「ファンの方が楽しめる」イベントを開催できるようになりました。

 

……って、最初から語ってしまいましたが、時間とコミュニケーションの設計?そんなこと言われても分かんないわ!って思いますよね。。

まずはコルクのイベントをいくつか取り上げて見てみましょう。

 

ファンとスタッフが一体となるイベントって?

 

コルクは、作家・作品のマネジメントだけでなく、作品を愛する方々が一堂に集まって「楽しんでもらえる」ような、リアルイベントの企画・運営もしています。

たとえば…
定期的に開催されている、小説家・伊東潤さん(@jun_ito_info)の読書会。

picture_pc_9012c6926bd0d5d282b9b4de34d86348(伊東潤さんの読書会は、ご本人も登場いたします!)

お題として出された本について熱く語った後に、伊東潤が『作家はどう読むか』という視点から台本のないフリートークを繰り広げたり、

 

安野モヨコさん(@anno_moyoco)のサプライズバースデーパーティーでは
熱い想いを持っているファンの方と一緒に、会場の飾り付けや特製ケーキのデザインを考えたり、17352001_1450342025038130_21506846546695295_n

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小山宙哉さん(@uchu_kyodai)のファンクラブ『コヤチュー部』では、『宇宙兄弟焼肉会』と称したスタッフとファンの垣根を超えた忘年会を、毎年開催しています。
ちなみに2016年の忘年会はお昼に開催したということもあり、仲良くなったファンの方同士で二次会に向かわれるなんてことも…!

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これらのイベントは、全てコルクのスタッフ(そして時にはファンも一緒に)がゼロから企画・運営しています。
イベントの雰囲気はどれもアットホーム。好きな作家・作品を通して集まるからか、来てくださる方々の熱量も高いんです!

これらのイベントの共通点は、「一体感を大事にする」ところ。ここでの一体感とは、ファンやスタッフという垣根を超えて全員が楽しめているという状態です。

その一体感をどうやれば生み出せるのか? そのコツ3つをまとめてみました。

 

コルク流!『心から楽しんでもらえる』イベントのコツ3つ

1. 自分たちが出来る範囲を知り、内容を詰めすぎない(時間の設計)

ここ最近のコルクが主催するイベントでは、内容を詰め込みすぎないようにしています。それはファン同士で話して、情報交換をして、共感する喜びを感じてほしいから。

楽しんでほしいあまり、「ビッグな企画を、あれもこれも!」と考えてしまいそうですが、大きな企画を複数詰め込むと、来てくださった方が喋る時間が満足に取れず、コミュニケーションの方向が、主催者→来てくださった方、のみになってしまいます。
それよりも、コルクでは、一人がたくさんの方とゆったりと話せることを目指して、イベントの設計をしています。

例えば、2/2に開催された『宇宙兄弟』30巻読書会では、最後は「こういうことをしてみましょう!」という提案だけをして、他の時間は自由に喋っていただくようにしました。
それでも2時間、常に盛り上がっていたんですよ!

主催者→参加者だけではなく、参加者同士でのコミュニケーションの時間を作ると、結果的にイベントの満足感にもつながっていきます。

2. 会話を増やすような仕掛けを作っておく(コミュニケーションの設計)

イベントには、いろんなバックグラウンドの方がいらっしゃいます。
会話が得意・苦手な方もいるし、作品の昔からのファンも、新しくファンになった方もいます。
そんな方々が、最初からフラットに和気あいあいと楽しんでもらえるような仕掛けを考えます。

例えば、安野モヨコさんのサプライズパースデーパーティーでは、アイスブレイクやフリートークタイムのために、机の上にテーマカードを用意してみました。

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作品など、全員が共通して楽しく話せる仕掛けによって、ファンの方も打ち解けて、イベントも自然と盛り上がります。

3. 主催者も「参加者」として楽しむ(心意気)

イベント開催中、どうしても運営スタッフは“スタッフです!”という線引きをしがちですが、コルクでは逆の姿勢をとるようにしました
スタッフ証を首から下げてはいるものの、一ファンとしてそのイベントを楽しむように人員を配置しています。

例えば宇宙兄弟の人狼ゲームでは、スタッフも一緒にゲームイベントに参加したり、焼肉会ではいっしょにお肉を焼いて食べたり。
実際に参加することで、ファンの方との会話を通して気づくことや、アイディアなど、たくさんの“ファン目線”のヒントをもらえます。

 

「心から楽しい」イベントは、たくさんの偶然が生まれる。

「心から楽しい」イベントのいいところは、偶然が生まれるところ

自分たちができる範囲の部分までしっかり計画して、自分たちも楽しむ。
その少しの余裕を設計したイベントでは、私たちが想像できなかったところで嬉しい偶然がうまれます。

たとえば、イベントが終わった後、参加者の方同士で二次会に行ったり、ファン同士で繋がって、次のイベントに一緒に来てくださったり。イベントがきっかけで、来てくださった方の生活に何かいい変化があるということを知った瞬間、本当にうれしくなります。

また、社内にもいい雰囲気が自然と流れます。
イベント終了後に必ず開く反省会で、スタッフからも「楽しかったね!」という声が上がるとき、より一層イベントを開催した意味を感じられます。

より「心から楽しめる」イベントにするために”頑張る”

これはあくまでも、コルク流の「気張らない」イベント企画・運営のコツです。

私たちがイベントを運営する上で一番大切にしているのは「来てくださった方が、楽しかったね!と言って、また参加してくれる」ようなイベントを企画・運営すること。
そこで繋がったファンの方を大切にすること。
そして、みなさんと一緒に作品の良さを伝えていくこと。

そこが、コルク主催のイベントの強みでもあり、良さでもあるのかな、と思います。

とは言いつつも、私たちも多くのイベントを企画し試行錯誤しながら、「ファンの方全員が楽しめるイベント」を追求していっています。
考えたことがバチッとハマる時も、うまくいかない時もあります。
きっとその”型”が出来上がったとしても、より上を目指して飽きたることなく、進んでいくのだと思います。

是非一度、私たちの企画しているイベントに遊びに来てみませんか?

 

【第三弾】伊東潤の読書会、開催決定!
詳細はこちら
http://peatix.com/event/251105


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