「編集者になりたい」というだけの甘い気持ちでコルクへ入った私が体験したこと


はじめまして!コルクのマリモ(@marimo_cork)です。
marimo

イラスト:羽賀翔一さん

 

コルクでは『さくらん』や『働きマン』『シュガシュガルーン』などの作品を描いた安野モヨコの担当をしています。

私の主な仕事は、安野さんのスケジュール管理や、編集、公式SNSアカウントの運用、物販、外部の方とのやりとりもろもろです。

まだまだ見習いですが、近い将来、安野さんにまつわることをしっかりとプロデュースしていけるようになりたいなぁ、ならなきゃなぁ、と思ってます。

 

さて、今日のコルクブログは、そんな私についていろいろと正直にお話ししようと思います。

 

学生インターンとして、去年の4月にコルクに入った私。
理由は、小さい頃から大好きだった漫画や小説に携わる”編集者”という職業に興味があったから。

コルクに来る学生インターンのほとんどがそうであるように(笑)、コルクへはちょっとした職場体験、みたいなもので出版社を受けるための予行練習的にインターンに応募しました。

 

じつは、今思えばめちゃくちゃふざけた話なのですが、とりあえず応募しよ!と思って行動したために、コルクの作家さんの作品をあまり読んでいなかったんですよね。とりあえず入って、そこで考えよう、と思って。

入ってすぐに、このことについて、社長の佐渡島さんにこう言われました。

 

「そんな甘い気持ちでコルクに来てるなら、作家には会わせられないよ。」

 

いつの間にか、自分の中で「作家さんと寄り添って働く編集者になりたい」と思っていた理由よりも「編集者になる!」ということが目的にすり替わっていたんです。

ほんとに、作家さんに対して失礼な話ですよね。
それで、すごく当たり前なことなのですが、コルクの作家さんの作品を一から丁寧に読んでいきました。

 

そのあと、『宇宙兄弟』の小山宙哉さんの作家チームに入って、SNSの運用のお手伝いをしたのが、コルクとして最初の私の仕事です。

スケジュール通りに運用が運ぶと充実感もあるし、私がつくった投稿でファンの方から反応があると、純粋に嬉しい!

でも、私がやりたいのは漫画の編集で、本当にこのままでもいいのかな…?

そんな思いをすこしだけ抱えながらも、とりあえず目の前の仕事を全力で楽しみにながらこなしていったら、コルクに入って2ヶ月目くらいに、転機が訪れました。

 

「オチビサンの担当、やってみる?」

 

佐渡島さんから、安野モヨコさんの作品『オチビサン』の原稿を受け取って、入稿する、という仕事をさせてもらえることになったのです!!

marimo_ochibi

はじめの頃は、文字通り原稿を受け取って、出版社に入稿して、という、本当に”ただ作業をする人”でしたが、そのうちオチビサンのSNSや公式サイトも中心になって運用するようになりました。

それでも、やっぱり安野さんと話すときは緊張するし、失礼なことしてしまったらどうしよう、など考えすぎてしまって漫画の打ち合わせらしいことはまったく出来ません。

 

2度目の転機は、去年の夏でした。

安野さんが、描き下ろしのカラーイラストを描くことになり、一週間ずーーっと仕事をしている安野さんのそばにいたことがあったのです。下絵から、線画、着彩、仕上げまでのすべての工程をそばで見ていました。(その際に私が撮影した様子はこちらから見ることができます!

 

そのとき、安野さんとたくさん、お話ししました。本当にたくさん!

安野さんの漫画や絵に対する考え方、作品のことはもちろん、好きなものやきらいなもの、鎌倉のことや、あと、旦那さんである庵野監督のこととか(笑)。

ここには書ききれないくらい、色んなことを話しました。

そうして、安野さんの元へ通って、色んなことを話しているうちに、気付いたらオチビサンの次の原稿の打ち合わせができるようになっていたのです。

少しずつわかってきた「作家さんと寄り添って働く」ということ

はじめは佐渡島さんと二人で行っていた安野さんの事務所も、今は、気づけばひとりで毎日足を運んでいます。

作品の編集も少しずつですが、できるようになってきました。でも、私がこの1年で気づいたのは、「作家さんをサポートするため」に大切なことは、必ずしも作品の編集だけではない、ということ。

 

SNSや公式サイトの運用、物販の細かい確認も、ひとつひとつ切り取ってみると、なんのためにやっているのか分からなくなったり、ただのタスクの山のように見えたりしてしまいます。

でも、SNS投稿ひとつにしてもしっかりと意味があって、全部安野さんをサポートすることにつながっている、作品の編集だけが、編集者のしごとじゃない。

 

「作家さんと寄り添って働く」ということが、だんだんとわかってきました。

 

そして、そのことがはっきりとしたのは今月、9月1日よりはじまった「安野モヨコ展 STRIP!」という展覧会を準備していた時のことです。(9月26日まで池袋パルコで開催しています!

 

その時のコルクの仕事について…書きたいのですが、今回は少し長々と書きすぎてしまったので、また次回!後編として、来週更新しようと思います。

200点以上の原画をとりあつかう大規模展覧会で、コルクがどういう風に動いて原画を集め、選定したのか。展覧会や画集のメインビジュアルを担当したアートディレクターの吉田ユニさんとのお仕事のことも。

 

改めて、私がコルクという作家エージェントの会社がある意義を考えさせられたことをお伝えしたいと思います。

 

それでは、また!!!(どろん)

マリモ(@marimo_cork

コルクのインターンはこちらから受け付けています。